
宅建試験に合格した後
宅建試験に合格しただけではまだ宅建士として業務に従事できません。
宅建士になるためには以下のステップを経ます。
- 宅建試験に合格
- 実務経験2年以上or登録実務講習
- 宅建士資格登録
- 合格後1年超えの方のみ登録講習
それぞれ解説します。
1.宅建試験に合格
まずはどんな人でも宅建試験に合格しなければ宅建士になれません。
通常は10月に試験があり(コロナ禍で12月もあり)、その試験に合格すると次の2.へと進みます。
2.実務経験2年以上or登録実務講習
ここでは実務経験が2年以上ある方とない方で分かれます。
- 実務経験が2年以上ある→次のステップへ
- 実務経験が2年以下→登録実務講習を受講する
登録実務講習とは、国土交通省が所管する実務経験2年以上に匹敵する講習を受けて即戦力になってもらおうというものです。
実務経験2年以上という基準ありますが、宅建業者で働いていた者すべてを指すわけではありません。
実務経験となる業務は、顧客への説明、物件の調査など具体的な宅地建物の取引に関する業務です。
たとえ宅建業者に勤務していても、受付、秘書、総務、経理などの一般管理業務や、その他の補助的な事務は実務経験にはカウントされません。
とは言っても登録実務講習は難しい講習ではありません。
通信講座で講習(約38時間相当分)を受けます。大体1か月程度で修了するスケジュールになっているものが多いですが、休日にまとめて視聴することもできるため社会人、学生、主婦でも自分のペースで受けられます。
通信講座終了後は、1〜2日間のスクーリングで不動産業の実務を学びます。
最後にスクーリング授業後の修了試験に合格すると、登録実務講習の修了証が交付されます。
なお、実務経験2年以上を証明するためのものとしては、実務経験証明書を宅建業者に発行してもらいます。
投稿者プロフィール

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宅建士、司法書士、行政書士、貸金業務取扱主任者など法律系資格を取得。
法律未学習・高卒・フリーターから宅建試験をきっかけに法律の道を進む。
大手予備校で難関資格講座を5年間、宅建士講座を6年間の講師をして合格者を多数輩出。
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